実践ガイド・ツール活用 2026.06.16 16 min read

AIはあなたのサイトを読みに来ている?「AI Kansoku Lab Tracker」で見えること

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OBS-LOG / 2026.06.16
TABLE OF CONTENTS

GA4やSearch Consoleでは見えにくいAIクローラーの動きがあります。
ChatGPT・Claude・PerplexityなどのAIが自分のサイトを読みに来ているのか、通常のアクセス解析だけでは判断しにくい状況です。

そこで、WordPress上でAIクローラーの足あとを観測するために作ったのが「AI Kansoku Lab Tracker」です。インストールすることで、どのAIが・どのページを・どのような流れで読みに来たのかを管理画面から確認できます。

AI観測ラボが実際に運営サイトで計測したデータをもとに、プラグインで見えることを紹介します。

AI観測ラボ / もとひろ

AI観測ラボ / もとひろ

AI KANSOKU LAB
この記事を書いた人

AIクローラーのサーバーログを観測しながら、ChatGPT・Claude・PerplexityなどのAIがWebサイトをどう読みに来ているのかを調べています。
「AI Kansoku Lab Tracker」は、その観測をWordPress上で見える化するために作った自作プラグインです。

AIクローラー観測
WordPressプラグイン開発
AI検索対策

この記事でわかること|📖:約5分

  • AIクローラーがGA4やSearch Consoleだけでは見えにくい理由
  • AI Kansoku Lab Trackerで確認できること
  • GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBotなどの動きをどう見るか
  • 学習型クロールとフェッチ型クロールの違い
  • 観測したログを改善アクションにつなげる考え方

AIクローラーはGA4やSearch Consoleだけでは見えにくい

人間のアクセス解析とAIクローラー観測は目的が違う

※GA4やSearch Consoleでは見えないAIクローラーの動きがあります。ChatGPT・Claude・PerplexityなどのAIが自分のサイトを読みに来ているのか、通常のアクセス解析だけでは判断しにくい状況です。

※GA4=Googleアナリティクス4。サイトへの訪問者数やページ閲覧数を計測するGoogleの無料ツールです。

一方で、AIクローラーはJavaScriptを実行せずにHTMLを直接取得するケースが多く、GA4の通常レポートには出てこないことがあります。

Search ConsoleではGoogle検索に関するデータやGooglebotのクロール状況は確認できますが、GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBotのようなGoogle以外のAIクローラーの動きまでは把握できません。

なので、AIクローラーを観測するには、サーバーログやUser-Agentの記録など、通常のアクセス解析とは別の見方が必要になります。

ChatGPT・Claude・Perplexityのアクセスは通常の流入とは別物

GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBotなどのAIクローラーは、検索エンジンのクローラーとは役割が少し異なります。Googlebotが検索インデックスのためにページ(情報)を収集するのに対して、AI関連のクローラーやフェッチャーは、学習データの収集、検索連携、回答生成時のページ取得など、さまざまな目的でサイトを読みに来ます。

つまりは見るべきポイントは、「検索で上位表示されているか」だけではありません。

今後は、AIに読まれているか、どのページを読まれているか、どのタイミングで読みに来ているかも、サイト運営のひとつの判断材料になります。

AIに読まれているかどうかは、サーバーログ側で見ないとわかりにくい

AIクローラーの動きを最も細かく確認できるのは、Apacheやnginxなどのサーバーログです。アクセスログには、ページへのリクエスト、日時、URL、User-Agentなどが記録されるため、GPTBotやClaudeBotなどのUser-Agentで絞り込めば、AIクローラーのアクセスを確認できます。

GA4やSearch ConsoleにはAIクローラーのアクセスが記録されないことを示す図解
AIクローラーのアクセスはGA4・Search Consoleの計測対象外になりやすい

とはいえ、サーバーログの解析にはSSH接続コマンドラインなど難かしい操作多く、日常的に確認するには少し手間がかかります。

そこで、WordPressの管理画面上でAIクローラーの足あとを確認できるようにするために作ったのが、AI Kansoku Lab Trackerです。

なぜ「AI Kansoku Lab Tracker」を作ったのか

既存のBot記録系プラグインで足りなかったもの

AIクローラーを記録するWordPressプラグインは、すでにいくつか存在します。ただ、多くは「どのBotが来たか」を記録するところで止まりがちなものです。

来訪回数・IPアドレス・タイムスタンプは確認できても、「どのコンテンツを読みに来たのか」「どのような文脈で取得された可能性があるのか」までは見えにくいと感じていました。

AIクローラーの観測で本当に知りたいのは、来た事実だけではありません。AIがサイト内のどのコンテンツに関心を示しているのか、どのページが読まれやすいのか、さらに何を改善できるのか?まで見たいと考えました。

AIクローラーの観測から改善までのサイクルを示す図解
「来たか」を記録するだけでなく、観測から改善までつなげることを目指して作りました

これらの視点を、WordPress上で見えるようにしたいと思い設計当初構想を描くことになったのです。

ログを見ているうちに、AIの読み方が見えてきた

AI観測ラボでは、サーバーログを使ってAIクローラーの実測観測を続けています。最初は「GPTBotやClaudeBotが来ているか」を確認するだけでしたが、ログを追っていくうちに、単なるアクセス数だけではない動きが見えてきました。

たとえば、トップページだけでなくタグページや関連記事をたどる動き、短時間に複数のURLをまとめて取得する動き、特定のテーマに関連するページを続けて読みに来る動きなどです。細かく見ると、AIがサイトをどのような文脈で読もうとしているのかを考えるヒントが沢山あったんです。

この発見をサーバーログの中だけに閉じ込めるのではなく、WordPressユーザーが管理画面からカジュアルに確認できるようにしたい。そう考えたことが、AI Kansoku Lab Trackerを作る大きなきっかけになりました。

AI Kansoku Lab Trackerでわかること

どのAIが来ているかを知る

ダッシュボードのクローラー内訳では、過去30日間にサイトを訪問したAI関連クローラーの種類と割合を一覧で確認できます。

AI Kansoku Lab Trackerのクローラー内訳画面。ChatGPT37%、ClaudeBot13%などの割合が円グラフで表示されている
過去30日のクローラー内訳。どのAIが何割訪問しているかが一目でわかります

AI観測ラボの運営サイトでは、執筆時点でChatGPT系が37%、ClaudeBotが13%、Bingbotが12%、ByteSpiderが9%、Googlebotが8%という内訳が観測されています。AIクローラーだけでなく、AI検索や検索連携に関係する可能性があるBotも含めて見ることで、サイトがどの経路で読まれているのかを把握しやすくなります。

AI訪問ログでは、リアルタイムの足あとを1件ずつ確認できます。Bot名、アクセスしたURL、時刻、種別がリスト表示されるため、どのAIがどのページを読みに来たのかを追いやすくなります。

また、Bot名やURLで絞り込むことで、全件のログの中から特定のAIだけを抽出して確認できます。たとえるならGPTBotだけ、ClaudeBotだけ、特定の記事URLだけに絞って見ることで、AIクローラーの動きをより細かく観測できます。

何を読みに来たかを知る

AI巡回ページでは、どの記事にAI関連クローラーのアクセスが集まっているかをページ別にランキング表示します。AI到達ページ数、今月の訪問数、AI未到達ページ数を確認できるため、「AIにまだ読まれていないページ」「AIに読まれやすいページ」把握しやすくなります。

AI Kansoku Lab TrackerのAI巡回ページ画面。学習型32回・フェッチ型124回の内訳が表示されている
AI巡回ページでは学習型とフェッチ型を区別して表示します。同じAIのアクセスでも目的が異なります

注目したいのが、学習型クロールとフェッチ型アクセスの区別です。学習型クロールは、GPTBotやClaudeBotのように学習・収集寄りと考えられるアクセスです。対して、フェッチ型アクセスは、ChatGPT-UserやPerplexityBotのように、ユーザーの質問や検索連携に近い文脈でページを取得している可能性があるアクセスです。

同じAI企業に関連するアクセスでも、User-Agentや取得パターンによって意味合いは変わります。なので、単に「AIが来た」と見るだけでなく、どのページが、どの種類のアクセスで読まれているのかを分けて見ることが重要です。

AIが次に読みそうなテーマを探る

AI需要シグナルは、AI関連クローラーの行動パターンから、次に読まれそうなコンテンツ領域や需要の兆候を探る機能です。どのページが繰り返し訪問されているか、複数のAI関連クローラーが同じテーマ周辺に集まっているかなどをもとに、コンテンツ改善新規記事のヒントを表示します。

AI Kansoku Lab TrackerのAI需要シグナル画面。AIが関心を示しているコンテンツ領域と推定クエリが表示されている
AI需要シグナル。AIクローラーの行動パターンから次に読まれそうなテーマの兆候を表示します

各シグナルには、推定テーマ、関心を示したBot、注目スコア、継続期間が表示されます。単発のアクセスではなく、一定期間続いている動きとして見ることで、一時的なクロールなのか、継続的に関心が集まっているテーマなのかを判断しやすくなります。

たとえばAI観測ラボの運営サイトでは、執筆時点で「ChatGPTには読まれているが、Claudeにはまだ読まれていないテーマ」に関連するシグナルが観測されています。このような兆候を早めに見つけることで、記事の追加、既存記事のリライト、FAQの補強など、AIに読まれやすいコンテンツづくりにつなげやすくなります。

改善して変化を確認する

改善アクション機能では、サイトに対して行った施策を記録しておくことができます。llms.txtの更新、FAQの追加、構造化データの設置、タイトル変更、記事リライトなど、施策の種類と実施日を残しておくことで、施策前後のAIクロールの変化を見比べやすくなります。

AI Kansoku Lab Trackerの改善アクション画面。施策タイプと実施内容を記録する入力フォームが表示されている
改善アクション機能。施策を記録しておくことで、AIクロールへの効果を前後比較できます

AIクローラー対策は、「やってみたけど変化があったのかわからない」という状態になりがちです。施策を記録しておくことで、どのタイミングでAIクローラーの巡回が増えたのか、どのページが読まれるようになったのかを確認しやすくなります。

因果関係をすぐに断定するための機能ではありませんが、観測データと改善履歴を並べて見ることで、次に何を試すべきかを考える材料になります。

データを蓄積して長期で見る

AI Kansoku Lab Trackerは、WordPress内でAIクローラーのアクセスを記録しつつ、AI観測ラボ側の外部APIと連携できる設計です。ローカルのログ表示だけで終わらせず、期間をまたいだ傾向やクローラーごとの変化を追いやすくするための仕組みです。

連携されるのは、AIクローラーとして検出されたアクセスのBot名、URL、時刻、User-Agentなどの観測データです。通常のユーザー行動を分析するアクセス解析ではなく、AIクローラーの足あとを継続的に見るためのデータとして扱います。

AI Kansoku Lab Trackerブラウザver,CSVにてダウンロード可能
ツール側のダッシュボードからCSVダウンロードできます

蓄積したデータは、AI観測ラボ側のブラウザツールからCSVでダウンロードできます。Excelやスプレッドシートに取り込んで独自に分析したい場合や、月次レポートとして残したい場合にも活用できます。

外部連携の設定は、WordPress管理画面の設定ページから行えます。接続が完了すると、計測中・データ受信正常・robots.txt確認などのステータスがダッシュボードに表示され、AIクローラーの観測状態を確認しやすくなります。

インストールと設定の手順

WordPress管理画面からインストールする

WordPress管理画面のプラグイン新規追加画面でAI Kansoku Lab Trackerを検索している画面
WordPress管理画面から「AI Kansoku Lab Tracker」と検索してインストールできます

WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から「AI Kansoku Lab Tracker」と検索してインストールします。WordPress.orgの公式プラグインディレクトリに登録済みのため、検索結果に表示されます。

有効化後にAIクローラーの記録を開始する

インストール後に「有効化」ボタンを押すと、その時点からAIクローラーの記録が始まります。追加の設定なしで、WordPress管理画面の左メニューに「AI観測ラボ」が表示され、ダッシュボードからログを確認できます。

有効化直後はログが0件の状態ですが、AIクローラーがサイトを訪問するたびに自動で記録が蓄積されます。数日から1週間程度運用するとクローラーの傾向が見えてきます。

外部連携を使う場合の設定

AI観測ラボとの外部連携を使う場合は、管理画面の「AI観測ラボ」→「設定」からメールアドレスを登録します。登録後にAI観測ラボ側で接続確認が完了すると、ダッシュボードに「AI観測ラボと接続済み」のステータスが表示されます。

外部連携を有効にするとデータが長期蓄積され、CSVダウンロードが使えるようになります。さらに今後もダッシュボード上でタスクや便利な機能をリリースする予定です

CSVでログを確認する方法

蓄積したログはAI観測ラボのブラウザツール(ai-kansoku.com)にアクセスしてCSV形式でダウンロードできます。期間を指定してBot種別ごとに絞り込んだデータを取り出せるため、月次レポートの作成や他のツールとの連携にも活用できます。

どんなサイトに向いているか

WordPress公式プラグインAI kansoku tracker
WordPress.orgにも概要掲載してます

AI検索やAI回答で引用されたいサイト

ChatGPTやPerplexityなどのAI検索で、自分のサイトが引用されているか気になっているサイト運営者に向いています。AI回答に取り上げられるためには、まずAI関連クローラーにページを見つけられ、読まれているかを把握することが大切です。

AI Kansoku Lab Trackerでは、「どのAIが来ているか」「どのページを読みに来たか」を確認できます。AI引用を狙ううえで、自分のサイトとAIクローラーの接点を知る第一歩になります。

ブログ・メディア・企業サイト・ECサイト

WordPressで運営しているサイトであれば、ブログ、メディア、企業サイト、ECサイトなど幅広く活用できます。ブログやメディアサイトでは、どの記事がAI関連クローラーに読まれているかを確認し、コンテンツ改善やリライトのヒントにできます。

コーポレートサイトでは会社情報、サービスページ、商品(カタログ)ページ、FAQなどがAI関連クローラーに読まれているかを確認できます。自社情報や商品情報が、AI検索・AI回答の文脈でどの程度接触されているかを見る手がかりになります。

GA4だけではAIクローラーの動きが見えないと感じているサイト

GA4やSearch Consoleを使っていても、GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBotなどのAIクローラーの動きは見えにくいことがあります。人間の流入や検索順位とは別に、AIがどのページを読みに来ているのかを確認したいサイト運営者に向いています。

AI Kansoku Lab Trackerは、GA4やSearch Consoleの代わりではなく、既存アクセスツールでは見えにくいAIクローラーの足あとを補足するための観測ツールとして位置づけることができます。

まとめ:AIクローラーは「来たか」だけでなく「何を読んだか」を見る時代へ

GA4やSearch Consoleだけでは、AIクローラーの動きを把握しきれないことがあります。ChatGPT・Claude・Perplexityなどが自分のサイトを読みに来ているのか、どのページを読みに来ているのか、どんなテーマに反応しているのかを見るには、AIクローラー専用の観測視点が役立ちます。

AI Kansoku Lab Trackerは、「どのAIが来ているか」から始まり、「何を読んだか」「次に読まれそうなテーマはどこか」「改善したあとに動きが変わったか」までを、WordPress管理画面の中で確認できるプラグインです。

WordPressプラグインディレクトリから無料でインストールできます。AI観測ラボが実際に運営サイトで使いながら継続的にメンテナンスしているプラグインです。AIクローラーの観測を日常的な運用に組み込みたいサイト運営者はぜひ試してみてください。

AIクローラーの種類や仕組みについては、こちらの記事も参考にしてください。
AIクローラーとは何か

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